猫とたくさん遊ぶと良いコミュニケーションが取れ、信頼や親愛がアップして絆が深まります。
猫とたっぷり遊んであげてください。
また、過度な肥満は万病の元です。ぜひ、健康のためにも運動できる環境を整えてあげましょう。
ポイントは狩猟本能をくすぐる
犬は群れで行動しリーダーの指示に従う本能がありますが、猫は単独で狩りをして生活する生き物でした。
そのため、飼い主がこれをやれと言っても、自分の意に沿わないことは絶対にしません。
よって、猫をたくさん遊ばせたいのなら、狩猟本能をくすぐり、自発的に動くよう仕向けなくてはならないのです。
同じ猫じゃらしを使っても、操る人によって食いつきに差が出るのはこのせいです。
ただ目の前でオモチャを振るだけでは、興味を示さない猫もいます。そういった場合は、生きている小動物のように隙間や影に隠し飛び出させたり、動きに緩急をつけるなどして、猫の本能を刺激しましょう。
だらだら長く遊ぶよりも短時間
猫は待ち伏せして獲物を狩る生き物です。よって、瞬発力には優れていますが、持久力はありません。
だらだら遊ぶよりも、一気に大きく動き、すぐに終わる遊びのほうが好きなようです。
また、狩猟本能をくすぐる遊びをするとホルモンが大量に分泌されるのですが、あまり長い時間分泌されると興奮しすぎてかえって苦しいようです。
猫はスタミナがそんなになく、瞬発力がある動物です。飽き性でもあります。
小さな動きでダラダラ長く遊ばせるより、大きな動きで10~15分くらい遊ばせると、運動不足の解消になりますよ。
猫は飽きっぽい
あれこれオモチャを与えているのに、すぐに飽きてしまうということはありませんか。
猫は気分屋で飽き性です。どんなに高価なオモチャでも、数日で飽きてしまうものだと思っておきましょう。
そういう習性だと思えば腹も立ちません。もう飽きちゃったなと思ったら、しばらくそのオモチャは隠しておきましょう。
数ヶ月たってから出すと、また以前のように遊んでくれるようになることがあります。オモチャをいくつか用意しておいて、飽きるたびにローテーションするという方法がおすすめです。
遊ぶときの注意
1.誤飲に注意
じゃれていると、猫は間違ってオモチャを飲み込んでしまうことがあります。遊ぶ前にオモチャが壊れて部品が取れやすくなっていないか確認しましょう。
また、猫は紐状のものが大好きですが、やはりこれも飲み込んでしまう危険があります。紐状のもので遊ぶときはくれぐれも誤飲に気をつけてください。
もしも食道や胃のほうまで紐が入り込んでしまったときは、無理に抜くと器官を傷つけてしまう恐れがあります。誤飲が起こった場合は、無理に引っぱらず、獣医の診察を受けましょう。
2.食後より食前
お腹がすいていたほうが狩猟本能が活発になるため、猫は積極的に動きます。また、食後すぐに動くと食べたものを吐き出してしまうことがあるため、遊ぶなら食前か食べてからしばらく経ってからにしましょう。
3.手にじゃれさせない
直接猫と触れ合えるため、素手で猫をじゃらす人がいますが、この方法では猫にかじり癖をつけてしまうことがあります。
とくに幼猫の頃から行っていると、手を見るとオモチャだと思ってかじるようになってしまうことが多いようです。
遊ぶときはかならずオモチャや用具を使い、手をかじられたらその場でダメだとしつけましょう。
しつけの際に叱らなければいけない場合も出てきますので、こちらのページを参考にしてみてください。
4.無理強いはしない
猫は命令に従う生き物ではありません。誘ってものってこないときは遊ぶのを諦めましょう。
しつこく強要すると、あなたと遊ぶことを嫌なことだと記憶してしまい、遊んでくれなくなることがあります。
そこで、自分から動きたくなるように、魅力的な遊びで誘ってあげましょう。ストレス解消にもなりますし、コミュニケーションも取れるので、ますます仲が深まりますよ。
定番は猫じゃらしですが、どの遊びが好きかは猫によって好みがわかれます。中にはただの紐や丸めた紙くずにじゃれるのが好きだったり、追いかけっこが好きな子もいます。
いろいろ試してみて、どんな遊びが好きなのか把握してあげてください。
猫には狩猟本能があるので、それを刺激する動きを取り入れたものがおすすめです。
猫じゃらしで遊ぶときも、動きに緩急をつけたり、チラチラ物影に隠すなど、動かし方に工夫をこらしましょう。
高低差ができるような家具配置にする
室外で猫を飼っていた時代は、広い縄張りを自由に動き回り、仲間とじゃれたり喧嘩をして自然と運動することができていました。
しかし、昨今では安全面などから完全室内飼いが推奨されています。室内でも猫は十分に運動をすることができます。
猫は犬のように駆け回るよりも、高低差がある場所を上り下りすることが大好きです。
家具の配置を見直して、猫が登ったり降りたりできる場所を増やしましょう。
場所や金銭に余裕があれば、キャットタワーを置くことをおすすめします。
キャットタワーは柱が全面爪とぎになっているものが多く、そういったタイプのものを購入すれば、壁で爪とぎすることの防止にも役立ちます。
コンパクトなもの、多頭飼いでも使える大きなもの、子猫や高齢猫に配慮されたもの、ハンモックやおもちゃがついているものと、キャットタワーの種類はさまざまです。
自分の猫が気に入りそうなものを選んであげてください。
配置には工夫が必要
猫の中には、高いところに登ろうとしない子もいます。1匹だけ飼っていて、縄張りを脅かすものがないとあまり高いところに登らなくなる傾向にあるようです。
少しでも魅力的に見えるような配置を考えてあげましょう。
外を見るのが好きなので、登ってからも窓をのぞきこめるような配置がおすすめです。
また、猫はあまり垂直に上り下りすることは好みません。大きくジャンプしなければ登れないような配置よりも、階段のように小さな動きでも上り下りできる配置を増やしましょう。
高い位置に寝そべっていられるスペースも作ってあげてください。